
トランスデューサー技術は、JBLのエンジニアリングの歴史そのものの出発点です。ジェームズ・B・ランシングが築いた歴史的な礎の上に、JBLのエンジニアはトランスデューサー設計の新たな手法を切り拓き続け、一般に可能とされる限界を超えて、オーディオ業界の新たな性能基準を一貫して打ち立ててきました。JBLのエンジニアは常に白紙の状態から開発に取り組み、その過程で特許を取得することも少なくありません。その成果として、Differential Driveウーファー、CMCDコーン型ミッドレンジドライバー、D2デュアルボイスコイル・コンプレッションドライバーなど、プロフェッショナルオーディオ機器の実用帯域全体をカバーする技術が生まれました。パワーコンプレッション、放熱、歪み、コンポーネントの重量、設置面積といった性能を損なう課題に同時に取り組むことで、JBLは幅広い用途で卓越した性能を発揮する、比類のないトランスデューサーのラインナップを実現しています。

Differential Drive®
性能の向上とドライバー重量の大幅な軽量化
Differential Driveテクノロジーは、従来のシングルコイル設計と比べて、放熱性に優れ、パワーコンプレッションを抑え、より広いダイナミックレンジを実現します。さらに、磁気飽和状態のポールピースとアルミニウム製ショートリングにより、非線形歪みを大幅に低減します。
特許取得済み Differential Drive® デュアルボイスコイル & 磁気ギャップ ネオジムマグネット採用コーン型トランスデューサー

精密なエンジニアリングが実現する高出力と優れた性能
JBLのエンジニアが挑んだのは、あらゆるプロフェッショナルオーディオの現場に共通する根強い課題でした。それは、システム全体の小型化と軽量化を図りながら性能を高め、ツアーを手がけるサウンド会社や現場のサウンドエンジニアが、取り扱い、輸送、セットアップにかかるコストを抑えつつ、比類のない性能をシステムで発揮できるようにすることです。その解決策となったのが、低域ドライバーの基本要素の独創的な再構成です。ヒートシンクをドライバーの鋳造アルミニウムフレームに一体化し、ネオジムマグネットをデュアルボイスコイルアセンブリーの内側に配置することで、従来のドライバーに見られる重いスチール構造を用いずに磁気回路を完成させています。ドライバーの重量を大幅に抑えながら、周波数特性、出力、歪みといった重要な性能がいずれも大きく向上しました。その結果、非常に高いSPLでも極めて透明感のある音質が得られ、システムの重量と設置面積を従来のスピーカーシステムの最大半分まで削減できます。JBL独自のデュアルボイスコイル、デュアル磁気ギャップのDifferential Driveテクノロジーは現在、ツアーサウンドや常設設備からスタジオ、シネマサウンドまで、多くのJBLスピーカーシステムに搭載されるウーファーのラインナップ全体の中核を担っています。

CMCD®
特許取得済み CMCD コーン型ミッドレンジ・コンプレッションドライバー

プロフェッショナルオーディオの歴史を通じて、ミッドレンジ用トランスデューサーをコンプレッション方式とし、ホーンローディングすることで、明確な性能上の利点が得られることが知られてきました。ホーンローディングによる利点としては、感度と帯域幅の向上、望ましい指向特性の制御、アレイ構成のしやすさが挙げられます。そのほかにも、高調波歪みと相互変調歪みの低減、最大SPLの向上といった利点があります。

高リニアリティのミッドレンジ用コーン型トランスデューサー
CMCDのモデルには、CMCD-81J、CMCD-81H、CMCD-61Hがあります。各CMCDアセンブリーは、JBLのコーン型ミッドレンジドライバー、3スロットの環状リング型フェーズプラグ、熱伝導性に優れた背面チャンバーで構成されています。最適な4インチの出口径と適切な指数関数型の拡開率により、Progressive Transition™ミッドレンジ用ウェーブガイドの全ラインナップと優れた音響結合を実現します。

D2
デュアルダイアフラム、デュアルボイスコイル・コンプレッションドライバー

革新的なD2デュアルドライバーは、高域の音質と性能を飛躍的に向上させます。従来のシステムを大きく上回る出力を実現し、アレイ全体のパワーを大幅に高め、歪みを低減します。ボイスコイルの数は2倍、耐入力は2倍以上です。その結果、同じ設置面積のまま、純粋な高域の音圧レベルが飛躍的に向上し、重量は30%軽減されます。

エンジニアリングの卓越性の結実
2基のコンプレッションドライバーを1つのコンパクトなトランスデューサーに統合した革新的なデバイスで、純粋な高域出力と低歪みの新たな基準を打ち立てます。デュアルダイアフラムにより放射面積が拡大し、より高い出力を実現します。
